
岡本さん(仮名)は大阪府在住で、歯科衛生士歴は20年、訪問歯科歴4年の経験豊富な歯科衛生士です。
現在は医療法人海真会おおしまデンタルクリニックのグループ会社である株式会社BISCUSSが運営する、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅を中心に、日々、複数の施設を訪問しています。
患者さんの“最期の時間”に立ち会うこともある現場で、彼女が大切にしているのは「生きる力を支えるケア」だそうです。
訪問歯科は“食べる”を支える現場

最期まで自分の口で食べたい、話したい、そんな想いに応えるのが私たちの仕事です。
岡本さんが担当するのは、要介護度の高い高齢者が多く入居する住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅。
摂食嚥下機能が低下した方に対し、専門的な口腔ケアやリハビリを行い、「食べる楽しみ」を取り戻すサポートをしています。
終末期のケアに、歯科衛生士としてできること

今日もありがとう。また来てね”という言葉が、最後になった方もいます。でも、その方が最期まで口からごはんを食べられたことは、私の中で大きな支えになっています。
緩和ケアの一環として、訪問歯科が果たす役割は大きいと語る岡本さん。
患者さんの人生の終盤に、口腔の健康を通して寄り添う姿勢は、まさに“医療と生活”の架け橋です。
「話す・笑う・味わう」口腔ケアはQOLの向上に直結

お口がきれいになると表情が柔らかくなり、会話も増えます。ご家族から“こんなに笑ってくれるなんて”と言っていただいたこともあります。
単なるケアではなく、“その人らしい時間”を取り戻す支援。
岡本さんは、介護スタッフとも密に連携を取りながら、日々の変化を見逃さないよう心がけていると話されていました。
この仕事の重みと誇りを胸に

命と向き合う場面もありますが、やりがいはそれ以上です。“食べる力は生きる力”、この言葉の意味を、毎日現場で実感しています。
訪問歯科の奥深さに、プロとしての誇りと責任を感じる岡本さん。
そのまなざしは、患者さんだけでなく、ご家族や施設スタッフの安心にもつながっています。
事務長からの一言
岡本さんのは、歯科衛生士としの仕事に誇りと責任感を持ちながら、リーダーの役割も担っていらっしゃいます。
同僚からの信頼も厚く、訪問施設とのパイプ役、新人の教育まで、幅広く対応してくださっております。